「ハング」 誉田哲也 感想 ネタバレ

  • 14 1月, 2014

姫川玲子シリーズ”の「ストロベリーナイト」でも有名な、誉田哲也の警察小説です。ストロベリーナイトが結構気に入ったので、別の作品を読んでみようと思い、本作を選びました。色々と物申したいことがあるので感想を載せます。

ストロベリーナイトと同じく刑事物です。

主人公は津原英太巡査部長。警視庁捜査一課の中で、未解決事件の継続捜査などを担当するチームに所属しています。チームメンバーは苦楽を共にしたリーダーや先輩・後輩に囲まれていて、最近よくドラマでもあるような”捜査チーム”が主体になります。先輩刑事の植草の妹、遥を思う主人公津原ですが、後輩が思いを寄せていることを知っており、身寄りのない孤独な彼は、遥が自分を好いていることを知りながら、身を引こうとします。この時点で「純愛」ありか!ちょっと面白いケースかなと勘違いしてしまいました。。。

なぜかチームは解散させられメンバーはバラバラに

とある身解決事件の捜査の途中で、上層部からの急なチーム解散と、全員所轄などへの異動が通達され、やむなくバラバラになってしまうのですが、ここからが最悪の結末に向けた運命のスタート地点となります。。。

次々と死んでいく登場人物たち・・・・

違法捜査の疑いをかけられた植草が自殺し、真相を追っていく中で仲間たちが一人また一人と死んでいく、いや殺されていく・・・。そしたら相手陣営?の本部長までも吊るされるじゃないですか!挙句の果てにそれを希望した元警察庁長官の義父まで吊るされ候補に入れらそうで、津原も読者もそれを追っていくだけで”うむむむ”と納得がいかない感じがあります。

アレ?殺し屋とコラボするの?

少なくてもこの時点では、仲間たちや愛する遥を殺害したと思っている相手と共闘するだと?うむむ・・この辺りから本作に対する感情移入が徐々になくなってきてしまいました。みんな直ぐに死んでしまうんだもの。このままじゃ正に「そして誰もいなくなった」ですってば!

そして津原はダークサイドに堕ちていった。。。

真の黒幕と、遥を死に至らしめた真犯人を突き止め、彼は玉砕した殺し屋のように次々と死体を作り上げていくのです。。。ああ、、また一人暗黒面に堕ちてしまった。物語はこんな悲しい終わり方でよかったのでしょうか?ミスチルの「hero」という歌で「~簡単に命が捨てられていく~」というフレーズを思い出しました。そう、僕らが見ていたいのは”希望に満ちた光”だ。。。いつか主人公に幸せが訪れるように。

次の誉田哲也作品で面白いのに当たらなかったら、ちょっと今後読むかどうか考えようかな。といっても結局読むんだろうけど。


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