「ノラネコぐんだんパンこうじょう」 工藤ノリコ 感想
- 8 8月, 2014
このシリーズ面白すぎw かわいらしい絵柄にもかかわらず、どこかシュールで楽しげな物語です。なぜか8時だよ全員集合を思い出しました。
無表情のノラネコたちがターゲットにしたのは、犬が切り盛りするパン屋さん
表紙をみても判りますが、とてもおいしそうなパンが沢山でてきます。うちの子供は一つ一つ読み上げるだけで結構楽しんでいるようでした。 菓子パンやサンドイッチ、食パンもあればジャムや揚げたパンの耳までありますw子のページだけで大人も子供もぐっと引き寄せられてしまいますね。パン屋さんに入ったときのワクワク感や目移りしてしまうところが大変うまく表現されていると思います。
ノラネコ軍団はパンを作るため、パン工場に忍び込む
夜になってパン工場に忍び込み、”簡単、簡単”ってパン作りをはじめます。思いっきり目分量で作っていきますので、あやしい雰囲気が漂いますが、そんなことは気にしない気にしない。ノラネコ軍団はひたすら突っ走るのです。なんつーメーワクな連中でしょうか(笑)
パン工場は大爆発!お仕置きとして科せられたのは?
膨らし粉全部を入れてしまったので、焼き釜が大爆発してしまい、パン工場は跡形も無く木っ端微塵に!建物と同じくらいのコッペパン?がそこにはあったのです。ワンワンちゃんは代償としてパン祭りの開催で出来たコッペパンを売りさばくのですが、これまた細かいところまで切り売りの描写が行き届いていて感心しますね。 さも”いいことをした”と言わんばかりに、しれっと立ち去ろうとするノラネコ軍団は、パン工場の再建を命じれれるのでした。
ノラネコ軍団シリーズよ永遠なれ!
何度子供に読み聞かせても、飽きることなく読んでとせがんできます。この作品の持つ可愛らしさと楽しさは、充分子供に届いていることがわかりました。同シリーズの作品もきっと喜んでくれるに違いありません。また次の子にも読んであげられる日がとても待ち遠しいです。