「ミッドナイトイーグル」 高嶋哲夫 感想 ネタバレ

  • 17 10月, 2016

高嶋哲夫さんの作品で、2000年4月に発刊されたミリタリー、ハードボイルド、サスペンス、アクション、ヒューマン小説?です。というのも色々な要素が盛り込まれていて、シンプルに楽しめた反面、行きつくところまで行ってしまう猛進っぷりが、80年代に流行ったアメリカアクション映画ようなご都合主義満載で、思わずツッコミを入れたくなる作品でした。決して評価が高いとは言えませんが、自分は結構大好きだなぁ、こーゆー小説(^^♪

在日アメリカ軍基地で発生した戦闘と北アルプスで目撃された火の玉

物語のスタートはいきなりの戦闘。逃走する男たちと追跡者との激しい息遣いが伝わってきます。この時点では何処で誰が何のために追われているのか?まったくわかりません。米軍基地というのは後でわかるんです笑。

一方雪山のシーンから登場する主人公の西崎勇次は世界的な戦場カメラマンでしたが、離婚して妻と息子と離れて暮らしている。冬の北アルプスでの撮影で籠っていると視界に火の玉のようなものが映るのです。今思えばここで目撃しなければ、、、正に運命の分かれ道だった訳ですね。

家族との繋がりを取り戻すことが出来たが

北アルプスでの北朝鮮工作員との戦闘や、西崎の妻の危険な取材行動が盛り上がりを見せ、ついには最新鋭ステルス『ミッドナイトイーグル』の墜落現場に到着する訳ですが、核ミサイルを敵に奪われないよう日本政府は戦闘中の西崎や自衛官もろとも爆破

ついに正体が明らかになる殺人犯に高須がとった行動とは

殺人犯の正体がわかるにつれ、徐々にそのバックボーンの不気味さと凶悪さが引き立ってくるわけですが、高須はその時々でできる限りの手を尽くして犯人確保へと突き進んでいくのです。下手な打ち合いも格闘もありませんが、等身大の人間の行動とはそんなもんですよね。そして高須自身が持つ責任感と意志の強さによって、最悪の事態を迎えることなく事件は解決へと向かうのです。ハードな内容でもすっきりと終わらせるあたり、感服いたしました。もう一度最後の部分読み返してもいいかな。

過去作品をあさってみよう!

私にとって、読了時のすっきり感はなくてはならない大切な要素です。読んでよかったと思わせてくれる作品に出会うことが、読書家にとって一番の喜びですよね。今回は及第点だったと思います。大変有名な作家さんですし、作品もあるので、もう少し読み進めて、本格的なファンになるか決めようかと思います。どうもありがとうございました。


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