「ジェネラル・ルージュの凱旋」 海堂尊 感想

  • 4 6月, 2013


<『ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)海堂尊

”チーム・バチスタ”シリーズの続編です。こちらも映画、ドラマと実写化されて、堺雅人さん、西島秀俊さんが”(血まみれ将軍)”こと東城医大病院救命救急センター部長 速水晃一を演じたことは記憶に新しいですね。


1作目の「チーム・バチスタの栄光」や続編の「ナイチンゲールの沈黙」とは異なり、ミステリーというよりは”医療現場を舞台にしたドラマ”といった感じです。そのため事実上の主人公である速水晃一や、お馴染みの面子が生き生きと描かれていて、コアなファンだけでなく、この作品から読み始めた人にも十分に楽しめる内容となっているのではないでしょうか。

そして何より”医療ミステリー小説”というものが、シンプルなミステリー好きである自分にヒットしたのは、やはり作家さんの実力なのでしょうか。どの箇所にも全く無理がなく、予備知識が無い人でもすんなりとその世界観にも入り込むことが出来るはずです。最初から最後まで、シンプルにワクワクしながらどんどん読み進めていき、かなりのスピードで読み終えてしまいました。

ドラマと違って、主要登場人物である田口公平(東城大学医学部付属病院神経内科学教室講師、不定愁訴外来[通称『愚痴外来』])や、白鳥圭輔(厚生労働省大臣官房秘書課付技官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。通称「ロジカル・モンスター」、「火喰い鳥」。長い。。。)は、特に格好良くもないのですが、彼らの掛け合いや山場での言動は、やっぱり読み手をうならせる楽しさがあります。そしてそれこそ安定してこのバチスタ・シリーズを楽しめる大切な要素なんですよね。

最後の最後まで格好良い速水晃一は、この作品の後どうなるのか?また新しい愉しみが出来ました。

あなたにとっても、そうであるとうれしいなぁ。

 


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