「くまのこくまきち」 中川李枝子/柿本幸造 感想

  • 12 6月, 2013

<『くまのこくまきち中川李枝子 (著)/柿本幸造 (画) >

幼稚園に通う女の子について行って、森から出てしまった子熊のくまきちの物語です。



くまきちは女の子の歌に惹かれて、つい一緒に幼稚園に行ってしまいました。そこへくまきちのお母さんがやって来て、眠ってしまったくまきちをおんぶして、森に帰っていきます。

無邪気なくまきちは自分が人間ではないことなど全く気にしておらず、、女の子や園児たちもそんなくまきちにとても優しいのです。まだ動物に対して明確に区切りをつけていない幼いわが子に、このやさしい気持ちをわかってもらえたらいいなと、願いをこめて読んであげました。

私たちがそうであったように、人は成長する過程で必ず人間と動物の違いを理解します。そこで動物に対して否定的な思いや感情を持つ人間になってしまうと、とてももったいない人生になってしまうのではないでしょうか。子供にもそうなってほしくはありません。

本を通じて動物に限らず、自分とは”異なる”ことを受け入れ、わけ隔てのない優しさをもつ子に育ってくれると有難いです。くまきちのことを同感じたか、いずれ子供に聞ける日がくることを楽しみに待ってみようと思います。

絵本の良さって、大人になってこそよく分かるのだとつくづく思います。

 


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