「狐火の家」 貴志祐介 感想

  • 13 6月, 2013

<『狐火の家貴志祐介

ミステリー4作品を収録した短編集です。


悪の経典』を読んだとき、貴志祐介の作風が大変気に入ったので読んでみました。

探偵役と助手役が登場するオーソドックスなミステリーで、内容的にもライトなものです。1つ目の物語は完全密室での殺人事件が発生しますが、よかったのはこれぐらいでしょうか。まぁトリックというよりうまく勘違いするように導かれたような気もしますけども。

他の物語は登場人物を理解するうえでの消火試合のような感じでした。生意気なことを言わせていただければ、全体を通じて、もうすこし深みのある展開があれば、読み終わったときの印象もだいぶ違ったのではないかと思います。まぁ全ての作品が最高の仕上がりになっている作家さんなんて居ませんし、作品の多様性という点で見れば、この小説の役割というものもみえてくるのかなと思いました。

私の場合、『悪の経典』から入ったのもあり、この作品が目的としているものとは、明らかに別物を期待してしまったこともあるので、感想についてはあくまで私個人の見解ということでご容赦願います。ライトミステリーとしての要素は十分に楽しめるものですし、元泥棒?の探偵役など、他には無いキャラクターも大変個性的で、一度読んだら忘れられないことは確実です!

青い炎』など結構感情移入してしまった作品もあり、他にも有名な作品がゴロゴロありますので、気を取り直して次をチョイスします。やっぱりここは「黒い家」でしょうかね?つーか「~家」系がお好きなんでしょうかねぇ。。。

 


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