「スローグッドバイ」 石田衣良 感想

  • 20 6月, 2013

<『スローグッドバイ石田衣良

石田衣良さん作の若い男女の恋愛を描いた青春小説でした。ミステリーやサスペンスものばっかりの読書生活に風穴を開けるべく選んだのがこの作品です。表紙がとても爽やかなのでつい。。


1話目を読み終わったところで初めて短編集だと気が付きました。やたらめったらセックスするシーンが出てくるのですが、これが青春小説というものなのでしょうか?ううむ最近の若者はお盛んですのーw また時代的にインターネットやケータイ電話が普及しつつある頃?のようで、まだまだアナログ感が残っていて、少々懐かしい気持ちになりました。

この短編の中で一番気に入ったのは「ローマンホリデイ」です。メールのやり取りで意気投合した二人が、気持ちを通わせていく内に合いたい気持ちを抱き、ついに顔を合わせたそのとき、なんとも予想外(ある意味で予想通り)な展開になるのですが。。。。

「ローマンホリデイ」ではやや使い古された感のある展開を、メールでのやり取りという当時としては目新しいコミュニケーションで描いています。それによって逆に新鮮な印象を持たせることができたのでしょう。また無理に肉付けすることも無く進んでいくので、より物語として良い仕上がりになったのだと感じました。

他のエピソードを含めて全体的にライトなものばかりです。あまり感情移入もしなかったこともあり、半分以上の話は流し読みしてしまいました。でも1つでも気に入ったものが見つかったので、この作品を選んで良かったと思います。なんせ一つ前に読んだのが「黒い家(貴志祐介)」ですから、心のリハビリには十分すぎるくらいに効果がありましたよ。。。w

今回自分にとって初めての作家さんでした。石田衣良さんはこういう作品が多いのでしょうか。これからも時々は作品を手にとって心のリハビリを実施したいです。

 


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