「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊 感想
- 13 5月, 2013
<『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊>
映画化、ドラマ化されるなど”チーム・バチスタ”シリーズはとても人気になりましたね。かくゆう私も最初はドラマから入ったパターンですが、やっぱり原作の方が面白い!
お医者さんが執筆したという時点でまず驚きです。
そして何より”医療ミステリー小説”というジャンルが、シンプルなミステリー好きである自分にヒットしたのは、やはり作家さんの実力なのでしょうか。どの箇所にも全く無理がなく、すんなりとその世界観にも入り込むことが出来ました。
ドラマと違って、主要登場人物である田口公平(東城大学医学部付属病院神経内科学教室講師、不定愁訴外来[通称『愚痴外来』])や、白鳥圭輔(厚生労働省大臣官房秘書課付技官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。通称「ロジカル・モンスター」、「火喰い鳥」。長い。。。)は、全くといって格好良くもないのですが、彼らの掛け合いや山場での言動は、読み手をうならせる楽しさがあります。
実のところは『螺鈿迷宮』から読み始めてまして、『チーム・バチスタの栄光』を呼んだのはそれからなのですが、どの作品から読み始めても、直ぐに”桜宮サーガ”を堪能できますよ♪
この感想を書いている時点でも、まだ完結しておらず、まだまだ楽しませてくれるシリーズで、新刊の発売が待ち遠しいところです。