「おへそのあな」 長谷川義史 感想
- 10 7月, 2013
<『おへそのあな』 長谷川義史 >
読み聞かせている側である大人の方も、思わずグッっとくる。。。そんな素敵な絵本です。おなかの中にいる赤ちゃんが、お母さんのおへその穴から家族のことを見つめています。みんなが赤ちゃんの誕生を待ち望み、祝福しようとしてくれているのです。その思いで赤ちゃんはとても幸せに育って生きます。そしてラストに赤ちゃんから家族へのメッセージが贈られるのです。。。果たしてその言葉とは?
”こどもチャレンジ”でも、2歳向けのおもちゃとして、赤ちゃんのお世話を学んでもらうものがあります。赤ちゃんがいる生活を理解してもらうには大変良い教材ですし、多くの家庭で親しまれていると思います。ただちょっとシンプル過ぎることと、実用的すぎるのではないかとも思います。
私としてはもう一歩進んで、赤ちゃんが生まれてくるのはとても素晴らしく、幸せなことであるという気持ちを、上の子に伝えたく思いました。そんな気持ちを表してくれるとても素敵なお話なのです。
子供が増えることで育児も大変になることは分かっています。それでも家族が増える喜びを素直に噛み締めたい。家族で思いを分かち合いたいという願いを暖かく表現してくれたお勧めの本です。
子や孫を持つ親も、兄弟、姉妹になる子供たちも、是非この絵本を読み、幸せを喜ぶ気持ちで心を満たして欲しい願っています。