「血と暴力の国/NO COUNTRY FOR OLD MEN」 コーマック・マッカーシー 感想 ネタバレ

  • 9 8月, 2013

アメリカの作家、コーマック・マッカーシーの作品です。コーエン兄弟によって映画化されて、アカデミー賞(何賞?)を受賞したことでも知られていますね。『ノーカントリー』というタイトルでした。

ベトナム帰還兵であるモスが荒野での狩り?をしていたところ、殺されたメキシコ系の麻薬密売人らしき男たちを見つけ、そこにあった大金を持ち帰ります。現場に戻ったところで、別に差し向けられていた殺し屋のシュガーに見つかり、命を狙われていきます。彼らの通った後には死体が転がりまくり、事件を追ったベル保安官を驚愕させます。行き着く果てにあるのは死か、それとも。。。

はっきりいって私の頭ではよくわかんなかったです。クライムノベルス、純文学作品、質の高いハードボイルドな仕上がり!という話は聞いていたのですが、日頃エンタメ色のあるミステリーやライトなフィクションに慣れていた私としては、この硬派な書き味と純文学とやらをどう楽しんでよいか分かりませんでした。あとがきを読むとうまく作品を振り返ることが出来ます。答え合わせのような感覚ですw

それでもマッカーシー作品が持つ独特な世界観や、アメリカを舞台とした日本とは馴染みの無い社会(モーテルや銃、車や馬など)が舞台となっているので、その一つ一つが目新しいものとして自分には新鮮に感じられます。普段海外作品を読んでいる人にとっては、こういったところも楽しみの一つなのでしょう。最後に夢の中でベルが父親と分かり合えたようなシーンはなんとも言えず印象的でした。私は「父と子」テーマには弱いものでしてw

ちなみに『The Road』でもそうでしたが、セリフにカッコをつけないなどはマッカーシー原作にある特徴らしいです。最初は読みづらいのですが、次第に癖になってきますよ。

初めて純文学、ハードボイルドを読みましたが、このジャンルは今後の読書ライフを充実してくれるような気がします。もっと作品を漁っていかなければなりませんね。ここまでくると「国境三部作」は、もう避けては通れないでしょう。先輩曰く2作目の評価が高いとのことですが、私にとってどれが心に響いてくるでしょう。とても楽しみです。


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