「玉村警部補の災難」 海堂尊 感想 あらすじ

  • 26 8月, 2013


チーム・バチスタシリーズ」の続編です。桜宮市警の刑事:玉村警部補が、彼にとって絶対的君主である加納警視正に振り回され、こき使われながらも見事なコンビプレイを見せてくれる、数あるスピンオフ作品の中でも”ある意味”一番落ち着いて読めた一冊かもしれません。


今回は玉村警部補が東城大学医学部付属病院の不定愁訴外来担当医であり、同院のリスクマネジメント委員会委員長であり、かつ建設中のAiセンターのセンター長である田口公平を訪ねるところから始まります。過去に起きた事件をおさらいしてレポートにまとめるという(これまた加納警視正の指示である)地道な作業を進めるべく、当事者として名が挙がることの多い田口と振り返ります。最初の「東京都二十三区内外殺人事件」は「イノセント・ゲリラの祝祭」のコピー?のようで真新しいものではありませんでした。ここだけはガッカリorz

そこからは新しい展開で、突進していく加納と必死で着いていく玉村の捜査と事件解決を楽しむことが出来ます。内容としてはライトミステリーです。見所はデジタルハウンドドッグと呼ばれる加納の捜査方法や、シリーズの特徴である豊富な医療専門知識に裏打ちされた方法でトリックを解決していくところですね。いつもの読者に期待されるところをキチっと押さえてくるあたり、さすがとしか言いようがありません。

玉村は妻子のある身でありながらネトゲにはまっているという、父・夫として心配になるヤツだと判明しました。それもユナちん?にうつつを抜かすという、呆れたオヤジですw 私も大昔UOやEQをやったことがありますが、あれはヤバイ。はまったヤツはまともな生活ができていなかったですもん。まぁそれはさておき、仕事と家庭とネトゲを旨くこなしている玉ちゃんは結構起用なのかもしれませんね。ネトゲ中毒の警部補なんて嫌ですが。。。

本の最後に年表が付いていました。どの作品がどの辺りにあるのか、桜宮に直接関わらない作品や出来事も載っているので、ファンなら思い出にふけるありがたい付録ですよ。


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